第12回運営委員会議事録
日 時: | 平成16年3月27日(土) 14:00-18:00 |
場 所: | 一橋大学総合情報処理センター会議室 |
出席者: 敬称略 | 石田汎@信州大、一井信吾@東京大、小野成志@武蔵大 (TV会議により遠隔参加)、椎橋実智男@埼玉医科大、杉本光司@都留文化大、鈴木浩充@東洋大、中山良一@高千穂大、奈古屋広昭@一橋大、沼部博直@東京医科大、疋田春水@明海大 各委員 |
議 事
1 平成15年度のA-TRAIN活動について
・第10回運営委員会(2003-06-14)
- 今後の活動方針を打ち出したが具体的な活動の実行には至らなかった。
- 新規の事業を始めるだけの人的、時間的余裕がないため。
・第11回運営委員会(2003-12-25)
3つのテーマで、会合を行った。
- マルチメディア教材開発の話(椎橋)
-> 山梨大学の医学・工学共同研究のための講演を行った。
- 栄養と料理デジタルアーカイブの話(小川)
- 暗号化無線LANの話(ルート株式会社)
大変有意義な会合であったが、非公開のため対外的なアピールとはならなかった。
・メーリングリスト
トピックはちょこちょこあるが、結論まで至っていない。
Web に載せられる程度くらいにまとめる。(担当 奈古屋)
これらの状況を踏まえて、今年度以上の活動を行うことは期待できない。
2 各大学でのH15年度のネットワーク技術やIT教育関連の取り組み状況の紹介と意見交換
・東洋大の e-Learning 導入計画のその後
- 2004年年度内に Sony PCS-1 x 4 を各キャンパスに配置し、全学授業「総合科目」を開講する
- 次年度予算を各学部が e-Learinig で申請
- トップダウンでやると現実無視になりやすい
- ボトムアップでやると組織全体に広がらない
・e-Learning ソフトウェアについて
- オープンソース系 -> 導入・運用に要努力
- 市販系 -> 高価
- WebCT は、昔は無料だったが、いまは評価するだけで100万円くらい必要
- Blackboard は、いまのところは安価。そのうち WebCT のようになる可能性あり。米国で流行っている。
・都留市の小中学校
- IP電話などを導入して相互通信できるようにする
- Polycom は高いので選択肢から外した
- 1校あたり40万-200万円くらいでできる
・ITRC で昔やったことを各所で再現している件が多々見られる。経験の共有ができるとよい
・e-Learning について
- face to face 講義の補完として考える方がよいのではないか
- 「中継」指向 vs「総合学習支援システム」的なアプローチ
- 簡単に使えるものが必要
- 米国の某大学では WebCT テクニシャンが専属でいる
- サポート要員を確保できないのが日本固有の問題
- e-Learning の over view が足りない。全体をまとめたものはあるか?
- 教材作成の立場ではコンテンツを無制限に持っていかれるのは困る
一生懸命作っても複製されてしまう
- 無制限公開には MIT OCW (http://ocw.mit.edu)のような強力なサポートが必要
- 著作権法の改正
- 英語教育分野は進んでいる -> 市場が広いからではないか
- 講義者-受講者 Model ではない、受講者間の相互連携支援(chat or mail)
ただし適切に教授側で介入しないとダメ(これは教育の本質)
・メールの引用問題
- 「ネチケット」は固定的なものではないので相手に応じて考えるべき
- 高校の「情報」教科書
- A,B,C いずれも引用についてはあまり記述なし
- 携帯メールについての記述は1社のみ(?)
- 「情報」の教科書は2年毎に改訂(他の教科は5年)
・DWP@一橋大学 (https://dwp.josuikai.net/)
- 後援会による「母校ITリテラシー向上支援事業」の一環
- 学生からするとデータがすべてシステム管理側に握られるのは抵抗があるのでは?
- データは暗号化されて管理者でも簡単には閲覧できないようには作ってある
- スケジューリング機能が A-TRAIN のミーティング日時決定用に使えるか検討
・信州大学では、メールサーバの統一、認証VLAN導入
いずれも昨年度の Blaster 騒ぎの教訓から
3 平成16年度の活動計画について
- 事務的なことは極力簡略化する。
- 社会的に意味のある活動をひとつでも実施するべき。
- その方策として、他所のイベントに相乗りする方法がある。
- 過去の例 ITRC と共催(2001-10)した経験あり
- 2-3時間のセッションを A-TRAIN に割り当て(資金など自前)
- このとき話してもらった聖徳大学SOAはいまどうなっているのか
http://www.seitoku.ac.jp/
http://www.click2learn.co.jp/soa/
- 他の組織として、ITRC,DSM(技術系)、医学教育学会(教育系)
- 資金確保の方法として、下記の方法がある。
- 科研費
申請が煩雑、採択率が低い
- 電気通信普及財団 (http://www.taf.or.jp)
講義に人を呼ぶ資金を来年度から取る予定(杉本)
わりと取り易い
以上の議論の結果、平成16年度の大きな活動のひとつとして下記を実施する方向で検討することになった。
- WebCT & Blackboard などについて講演し、討論するような会合を開催する。
- 講演者として、
商用系:WebCT、Blackboard、川崎氏@山口大学医学部、東京大学関係
オープンソース系:未定
- 時期としては8月、場所は未定
- 事前に準備のため運営委員会をおこなう(5月後半)
- 上記を実施し、平成17年度には、ほかの団体に相乗りで e-Learningについてのイベントを計画したい。
- セキュリティポリシーについても引き続き議論したい
4 次期体制の件と監査の件
- 監査方法の変更について
- 外部監査はやめて内部監査に移行する。
- そのための会則の改定を行う。
- 会則の改訂案
第10条第2項 (削除)
第11条第3項 (削除)
付則
1 本会則は2004年4月1日より実施する。
- 賛成10票・反対0票により可決・成立。
- 役員の改選について
- 現役員は3月末で任期が切れるので新役員を選出する必要がある。
- 協議の結果、互選により下記のように決定した。
新役員(任期: 2004-04-01 〜 2006-03-31)
委員長 一井信吾 再任
副委員長 椎橋実智男 再任・奈古屋広昭 再任
また、委員長指名により、事務局長は鈴木浩光
- 会計監査(2名以上) については、後日委員長が指名する。
5 その他
- 残予算報告(事務局)
今年度はほとんど出費ゼロであった
Webマスターは田島さんに継続して願いしたい
- TV会議の状況
128kbps でも厳しい状況で、度々接続断が発生
原因は金曜日から発生している一橋大学の SINET 接続部分の品質劣化のため
- 次回の運営委員会は、5月下旬に開催予定
以上