下記の通り、東京地域アカデミックネットワーク協会第1回研究会を開催いたしました。ご参加有り難うございました。
日 時: | 平成14年12月14日(土) 13:00〜 |
会 場: | 武蔵大学 8号館8階50周年記念ホール |
テーマ: | 遠隔会議の多地点接続実験 |
主 催: | 東京地域アカデミックネットワーク協会(A-TRAIN) |
L A: | 武蔵大学 小野成志 |
同時に第8回運営委員会を開催いたしました。
遠隔会議システムのテストでは、POLYCOM ViewStation FX H323 等を使用しました。
1 準備
武蔵大学は、firewall-Iによるfirewallを設置している。
そこで、ファイヤウォールを通さないグローバルアドレスを会場まで引く工事を行った。
2 接続のトポロジ
2.1 最初の計画
3MB 100MB 武蔵大学 -------- 東大(本郷) ----------- 東大(駒場) Polycom(MCU) Polycom(MCU) Polucom(MCU) | | | | Sony 山梨大学 Any Any東京大学と山梨大学は100MB以上の速度にてインターネット接続をしている。武蔵大学3MBにて接続している。
東京大学と武蔵大学には他の地域からも参加可能な状態になっているものとする。
2.2 実際の接続
- 当初は、山梨大学は、武蔵大学と接続を行ったが、動作が不安定なため東京大学(本郷)との接続に切り替えた。
- 東京大学(駒場)は、本番時に動作せず。
- 東大から武蔵大学へのpingが通らず、東大から武蔵大学へ接続ができない。反対に武蔵大学から東大へ接続へは成功した。
結果として以下のような接続となった。
100MB 東大(本郷) ----------- 山梨大学 Polycom(MCU) Polycom | |3MB | 武蔵大学 Polycom(MCU) | Sony3 実験のようす
- 東京大学と山梨大学の間は問題なく通信ができたようである。しかし、武蔵大学から見ている限りでは、両大学の画面は凍り付いて、紙芝居にもならない状態であった。この状態に対し色々改善措置をとるも成功しなかった。
なお、この状態でも音声は通ったので、少しだけ会話ができた。- Windowsのネットミーティングでの通信は比較的スムースに行えた。接続がうまく行かない時の重要な通信手段となっていた。
- 多少うまく接続ができても、またすぐ途切れるなどして、会議らしい会議にならず、最終的には接続確認だけに終わった。
武蔵大学側では、通信の確保のために必死になっていたが、東京大学中山先生と山梨大学安藤先生は、ただ待たされただけで、会議にもならず、空振りに終わってしまったと感じたはずである。- 事前に、情報処理学会DSM研究会などでアナウンスしていた成果と思われる接続が1件あった。
4 実験の反省
武蔵大学のインターネット3MBの帯域はすでに非常に混んでいて、遠隔会議には耐えられない状態となっていたのかもしれない。
結果として会議にはならなかったが、今後の運営に関する重要なノウハウを蓄積できたと考えられる。
今後の遠隔会議開催に当っての実用的な反省点として以下の点を上げておきたい。
- 遠隔会場間のネットワークの調子や設定を事前にチェックする
- MCUとの接続は事前にテストしておく
- プロジェクタとの接続形式について事前に調整しておく
- IPアドレスなどのネットワーク情報を事前に確認・メモしておく
- プラグやケーブルの接続をきちんと確認する
- ホワイトボード・ペン・紙などを用意しておき、カメラの前にすぐ絵を出せるようにしておく
- 機器の使い方は事前に勉強しておく
- NetMeeting はテスト用に有効
5 まとめ
会議そのものは成立しなかったが、遠隔会議のシステムを直接操作したりする経験の場としては非常に有益だった人たちも多かった。
Netmeetingを以下のAccess pointにて実施しました。
東京大学(本郷): | 133.XX.XXX.XXX | |
東京大学(駒場): | XXXXXXX.XX.u-tokyo.ac.jp | |
武蔵大学: | MCU | 210.149.41.105 |
利用できるアドレス | 210.149.41.105-199 | |
DefaultGateWay | 210.140.41.65 | |
Netmask | 255.255.255.192 |