第3回NII情報学オープンフォーラム
NII情報学オープンフォーラム企画グループよりご案内です。
第3回NII情報学オープンフォーラムを下記のとおり開催いたしますので
ご興味の方はどうぞご出席ください。
今回のテーマは e-ラーニングです。この分野で精力的にご活動されている
マサチューセッツ工科大学の宮川繁先生より、下記の内容でご講演頂く
予定です。また、NII側からは渡辺恵子先生の研究紹介があります。
なお、会場の定員の関係で事前に参加申し込みをして頂くこと
になっておりますので、成果普及課 (openforum@nii.ac.jp) まで
おはやめにお申し込みをお願いいたします。
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日時:8月6日(金) 15:30〜16:50(16:50〜17:20 質疑応答)
場所:12階 1204室
講演題目・講演者(講演順):
渡邊恵子先生(国立情報学研究所)
「日本の大学のeラーニングへの取組みに見られる傾向 −概要と実例から−」
宮川繁先生(マサチューセッツ工科大学)
「MITオープンコースウェアと大学のアイデンティティ」
司会・企画:渡邊恵子先生
※講演は日本語です。
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皆様の参加をお待ちしております。
情報学オープンフォーラム企画グループ
(以下詳細)
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■講演1
講演者: 渡邊 恵子 先生(国立情報学研究所)
講演題目:「日本の大学のeラーニングへの取組みに見られる傾向 −概要と実例から−」
講演内容:
現在のところ、日本の大学のいわゆるeラーニングへの取組みに関しては、各研究室
レベルや学科/専攻、学部/研究科における実験的な取組みは多数見られるものの、大
学の正規の教育/プログラムの一環として定着しているものは限られている。
日本におけるeラーニングに関するデータや、発表者が既にeラーニングを本格的に
導入、あるいは定着させている大学を対象に行ったインタビューを基に、日本の大学
のeラーニングへの取組みに見られる傾向について考察する。
■講演2
講演者: 宮川 繁 先生( マサチューセッツ工科大学言語学教授、高知県・ジョン
万次郎日本語日本文化講座教授)
講演題目:「MITオープンコースウェアと大学のアイデンティティ」
講演内容:
オープンコースウェア(OCW)は、MIT で開講している約2000のコースほと
んど全ての教材を無料で公開しようとするものである。その構想が2001年4月
にチャールズ・ベスト学長により公表されたときには、New York Times 紙の一面を
飾った他、日本の日経新聞など、世界中の大手の新聞で報道された。
OCW は、メロン財団とヒューレット財団からの2500万ドルの助成金を得て、
2002年9月に、まずは50のコースから正式にスタートした。最初の公開から
48時間以内に400万件を超えるアクセスがあり、そのアクセスを分析したとこ
ろ、少なくとも平均9ページ以上を閲覧している65万の固有の利用者が確認でき、
多くは目的を持ったアクセスであることが示された。
今年の3月までに OCW で公開されているコースは700に達し、引き続き世界中
から非常に多くのアクセスがなされている。 OCW は、その豊富な視覚化されたコン
テンツと全く新しい方法論ゆえに、当初から文化を視覚化するということに興味を
示しており、最初の取組みの時点からプロジェクトの種をまいていた。
宮川教授は、もともと学長に OCW の構想を提案した委員会のメンバーでもあり、
現在も OCW の Advisory Board のメンバーとして深く関わっている。
詳細は a-train-staff@a-train.org まで